with his sisters

みのある男だっ

まぁ、聞け。義理の父親になる人だ。誠意を見せたほうがいいぞ。
ここで低姿勢にでておけば、潔く頭をさげてきた見込みのある男だってことで、のちのち脩平の評価が上がるってもんだ」
 
 
 
わかったようなわからないような、けれどなんとも納得してしまう例えで諭してくれたのは小林のおじさんで、挨拶に行く前の僕の不満顔を見てこんなことを話してくれた。
 
さすが常務の重責を担っている人だけのことはある、なるほどと思った。
 
結婚前に子どもができたのは事実であり、いまさらどう言い訳しようが体裁をつくろおうが事実は事実なのだ。
 
もののはずみで……ではすまされない。
 
真剣でした……といったところで順序を間違えたことには変わりないのだ。
 
 
 
誠意を見せろと言ってくれたおじさんの言葉を胸に、腹をくくって大杉のお父さんの前に出た。
 
叱責を覚悟で 申しわけありません」 と深く頭を下げた僕は意外な言葉をもらった。
 
 
 
喜ばしいことではありませんか。千晶が母親になりますか……」
 
 
 
お父さんは感慨深く何度もうなずき、付き添っていたお母さんも 楽しみですね」 と涙声ながら嬉しそうだった。
 
 
 
ご両親おそろいでこんなところまでお越しいただき、ありがとうございました。
本来なら家でお迎えすることろですが、なにぶんこのような状態ですので……」
 
 
 
こちらが恐縮するくらい丁寧なお父さんの対応に、親父もお袋も、いえいえ、どうぞお気遣いなく」 と、かしこまりながらも、すんなりと話がすすみ心から安心したといった顔だった。
 
 
 
 
 
翌日、僕は千晶と一緒に小野寺家を訪れた。
 
深雪さんと見合いをしたはずの僕が千晶の結婚相手となり、それについては嫌な思いをされたはずだ。
 
僕も深雪さんの両親と顔を合わせるのは気が重いのだが、小野寺さんは千晶の親代わりでもある大事な方なので、きちんと報告しておこうと思ったのだった。
 
当初、両親も同行する予定だったが、僕が引き起こした騒動でもあり、自分でけじめをつけたいと両親に伝えると、僕の気持ちをくんでくれた。
 
心配していた小野寺さん側の反応は、
 
 
 
ちいちゃんの気持ちに気がついてやれなくて、かわいそうなことをした」
 
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+ نوشته شده: 1395/8/17 ساعت: ۰۲ توسط:sisterso :